春休みが終わり、コタは年中さんになった。
コタは進級することと先生が変わることは理解しており、
春休みの間は、
「もうすぐ、ほいくえん?」
「コタ、ねんちゅうさんになりたくない」
「ずっと、ねんしょうさんがいい」
「X先生(年少の担任の先生)とY先生(加配の先生)はどこにいくの?」
などと聞いてきていた。
年中さん初登園の今日の朝。
予想していた通り、コタは起きた瞬間から「ほいくえんいきたくないー!とととおうちでなにかつくるー!」と泣き出した。
まあ想定内だったので、私は「そっかあ。行きたくないかあー」などとコタの気持ちを否定をしない相槌を打ちながら、さりげなく食卓へ座らせた。
パンをぽそぽそ食べるコタに、私はこの日のために買っておいた色んな種類の一口チョコが入った袋を見せて、「コタが保育園で頑張る力が出るスペシャルおやつだよ。好きなの選んでいいよ」と言った。
いつものコタならこれで8割位は気が変わる。
コタはチラッと袋を見た。
そして、「…ほいくえんがんばるチョコ、いらないから、ほいくえんいかない…」とぽろぽろ大粒の涙を流して言った。
私は「ほぉ…。よく理解しているねえ…」と思わず感心してしまった。
行き渋りは困ったさんなのだが、妙な嬉しさがあった。
結局、押し問答の末、
コタが朝ご飯を食べている間に夫が牛乳パックで電車を作る、ということに交渉が落ち着き、夫が大急ぎで牛乳パックを切り始めた。
これが、夫が朝のくそ忙しい中30分も時間を割いて作ってくれた赤い電車である。
↓
かなりの力作だと思う。
コタはこれでなんとか落ち着き、「いきたくない」を繰り返しながらも素直に車に乗り込み、園内にも入ることが出来た。
昨年の入園時は事前に加配の先生との顔合わせをしていたが、今回はそれをしていなかった。
事前に新しい先生の名前や顔(写真)が分かったらコタがイメージしやすいかなーと思い、何度か保育園に電話して聞こうかと思ったが、コタが先生が変わることを理解しているので止めておいた。
保育園側からも何も言ってこなかった。
新しい先生。どんな先生だろう。
親もドキドキの瞬間である。
コタは年中さん教室のテラスが見えると、「いかないーっ」と大声で泣き出した。
私が「お母ちゃんと手をつないで行こう」と言うとコタは素直に従い、私はコタの歩調に合わせてゆっくりと、本当にゆーっくりゆーっくりと歩いた。
年中さんのテラスの前に立った。
中から、「おはようございまーす!」と元気な声が聞こえ、新しい担任の先生がお出迎えをしてくれた。
昨年度は園に居なかった先生だ。
私と先生が挨拶を交わしていると、コタは先生の元気さに圧倒されたのか、人見知りか、じりじりと後ずさりを始めた。
その時、「コタくーん。またいっしょだよー♪」と聞きなれた声が聞こえてきた。
年中さん教室から去年の加配の先生がにこにこと出てきた。
コタより先に私が「先生、今年年中さんクラスなんですか?」と聞くと、先生は「そうなんです~」とにこにこと答えた。
やったー!
おんなじ加配の先生だー( *´艸`)
コタも加配の先生が今年も一緒だと瞬時に理解したようで、その場で欽ちゃん走りをしながら嬉しさを表現していた。
その後はいつものようにすんなりバイバイが出来た。
最初は新しい担任の先生にドキドキするだろうけど、加配の先生がきっとゆっくりやってくれるだろう。
安心だー。良かったあ…。
あ、だから保育園から事前顔合わせの提案がなかったのかな。
そして夕方のお迎えのとき。
担任の先生に聞くと、「だんだん私に慣れてくれて、おしゃべりしてくれるようになりました」とのこと。
うん。大丈夫そうだ。
十分だ。
と言うわけで。
年中さん初日、大成功!!(*^▽^*)
楽しい年中さんの1年が過ごせますように…★