併行通園か、保育園一本か。⑪・最終回

2021-07-12

6月中旬。

 

療育施設に退園の連絡をした翌日、

 

相談支援専門員さんから電話が来た。

 

 

 

 

 

相談支援専門員さんは、

 

「先日療育再開の際は私にお電話をくださいとお伝えしたのですが、××市にある『障がい者総合相談支援センター』もご紹介します。

 

偶然なのですが、今年度からそのセンターに療育コーディネーターとしてO先生(コタが通っていた療育施設の前年度の園長先生。今年度から新しい園長先生に代わった)がいらっしゃるんです。

 

O先生は私よりもコタ君のことをよく知っていらっしゃるし、一度O先生も含めて、関係者で顔合わせをしたいと思っています」

 

と言った。

 

 

 

 

 

 

 

…なんという偶然!

 

 

 

 

 

O先生は、優しくて穏やかで物腰の柔らかい、相談のしやすい方だ。

 

 

 

療育で私たち夫婦が、非常勤の保育士さん達のやり方がコタに合っていないんじゃないかと疑問を感じた時、

 

O先生は「無理矢理にやらせるのではなく、コタ君のペースに合わせるべき」と、私たちの思いと同じ意見を持っていた。

 

 

 

そういう方とまたつながりを持てるのは安心する。

 

 

 

 

 

 

 

そして6月下旬。

 

顔合わせ当日。

 

 

 

 

 

出席者は夫、相談支援専門員さん、O先生、役場の社会福祉士さんの4人である。

 

私は下の子の突発性発疹の看病のため欠席。

 

保育園の先生も多忙のため欠席となった。

 

 

 

 

 

顔合わせでは今後のことを話し合った。

 

療育再開時のことと、放課後デイのことである。

 

 

 

 

 

O先生のいる『障がい者総合相談支援センター』は、療育施設などに指導する立場で、つまり利用者の味方らしい。

 

 

 

O先生は仕事上色々な市町村の担当者と会うらしいのだが、

 

「(コタの住む)○○村は小さい村ですが、組織(=システム)がしっかりしています。

 

○○村の計画相談員さんは信頼のおける方です。

 

今後は役場の計画相談員さんに相談されるのが一番スムーズだと思います」

 

と言った。

 

 

 

そのアドバイスに沿って、今後療育再開や他のサービスを希望する際は、今までの相談支援専門員さんではなく、役場の計画相談員さんに相談することに決まった。

 

 

 

 

 

優しかった相談支援専門員さんとも、これで終わりになるのか…。

 

ひとつ出会いがあるとひとつさよならがある。

 

 

 

 

 

 

 

放課後デイについては、

 

・村には放課後デイは無いが、日中一時預かりなどのサービスがある。

 

・放課後デイを希望するなら、年中さんの真ん中頃から動き始めた方が良い。

 

と教えてもらった。

 

 

 

 

 

 

 

顔合わせは無事に終わり、

 

夫は「今までありがとうございました」と相談支援専門員さんにお礼を伝えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行政のサービスってありがたいなあ、としみじみ思う。

 

 

 

ちゃんと次につないでくれるのもありがたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―こうして、

 

コタの2年に及ぶ療育通園は、

 

人とのつながりが途切れることなく、

 

私たち親にとっても、安心して終了を迎えることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪「併行通園か、保育園一本か。」終わり≫